学研ホールディングスは3月31日、無料のiPad用アプリ「学研電子ブロック for iPad」を2011年3月11日にリリースしたことを発表した。

「電子ブロック」は、電子部品が組み込まれたブロックを並べて電気回路を作る電気実験キットで、トランジスタや抵抗、ダイオードといった電子部品から、増幅回路やラジオなどの電気回路を組み立て、楽しみながら電気の働きや電気回路の仕組みを理解できる電子玩具。

同アプリはその電子ブロックをiPadで再現することができる一種の回路シミュレータとして利用することができ、iPad上で自由に回路を作り、その機能を確かめることができるようになっている。

「学研電子ブロック for iPad」のスクリーンショット

また、回路の接続パーツとして、従来の電流計、ボリュームに加え「ジャイロセンサ」を装備しており、自作の回路内でこれらのパーツの性能を試すこともできる。

提供されるブロックは「トランジスタ」、「ダイオード」、「コンデンサ」、「抵抗」、「ランプ」、「キースイッチ」のほか、数種類のリード(導線)ブロックとなっており、各ブロックはレイアウトパネル上に展開できる範囲で無制限に使うことができる。

3つの基本回路(「ブロックの並べ方と整流回路」、「電流計を使おう」、「ジャイロを使おう」)とブロックレイアウトが最初から用意されているほか、レイアウトパネル外に、「ボリューム」、「電流計」、「ジャイロ連動ボリューム」のパーツが用意されており、レイアウトパネル上のブロックと組み合わせて利用することが可能だ。

こうして組み立てた回路は、数値演算に基づいた動作の確認ができるほか、組み立てたブロックレイアウトは「保存」と「読込」ができるため、独自の回路・ブロックレイアウトを作って増やしていくことができる。

なお、同社では「学研電子ストア」にて、回路図の配信を開始しており、お試し用として、「電子ブロック for iPad 回路図(0)」にて「ノア回路の原理回路」を無料で配信しているほか、同アプリリリース記念として、ランプの直列つなぎ・並列つなぎ、トランジスタの増幅回路ほか、5つの回路のブロックレイアウト、回路を掲載した「電子ブロック for iPad 回路図(2)」を、通常230円のところ4月5日までの期間限定で115円で提供している。