島津製作所は3月31日、同社100%子会社の島津理化と島津インターナショナルの営業部門を統合し、海外プロジェクト案件、海外パッケージング事業、国内外大学の新増設などに関わる分析計測関連機器の一括取扱い事業を強化することを発表した。グループ2社のパッケージングスキルを統合・強化し、グローバルマーケットに向けた新たな事業展開を図ることを目的としており、事業統合は2011年4月1日に実施される。

島津理化は、島津製作所の創業時の事業である「教育用理化学器械」を始めとした既存事業に加え、大学・高等教育機関の「移設事業」や「輸入仕入品販売」などの新規事業を展開しており、さらに「TSIP事業(=大学・学部の新設・改組に伴う備品設備一括契約対応=Total System Integrated Project:TSIP)」を展開している。

一方の島津インターナショナルは、「海外向けプラント」、「日系企業の海外進出」および「ODA案件」などのパッケージング事業を扱う営業部門があり、今回の事業統合により2社のパッケージングスキルを統合し、グローバルマーケットに向けた新たな事業戦略の構築と、その強化が図れるようになるほか、業務効率化と収益体質の向上が図れるようになるという。

統合の内容としては、島津理化に島津インターナショナルの当該営業部門を吸収統合する形で行われ、これにより島津理化は国内外向けの理科教育用器具から分析関連装置・関連設備・移設までを扱う「総合理化学機器の販売およびエンジニアリング会社」となる。

また、島津インターナショナルは、本店を京都に移転し、引き続き「海外営業部の受注~納期管理~輸出・出荷手続~入金管理」および「島津製作所の海外調達品の発注~納期管理~輸入手続き、および島津製作所の海外生産子会社への材料売却」の業務受託子会社として事業展開する予定。

この区分けにより、島津グループのネットワークを活用した、プラント、ODA、中国などアジア地域におけるTSIP案件の拡大が図れるようになるとともに、アジアを始めとした海外進出日系企業に対する、ローカルパッケージング事業の展開と拡大が図れるようになる(進出先での現地調達品によるパッケージング提案)。

また、理化学機器/分析関連機器の輸入仕入れと、日本市場での拡販も図れるようになるとしている(入札等廉価品需要への対応、新興国製品の販売権確保)。