フィンランドNokiaは3月29日(現地時間)、米国際貿易委員会(US International Trade Commission: ITC)に対し、米Appleが自社特許を侵害しているとする2回目の申し立てを行ったことを明らかにした。ITCは25日、初回のNokiaの主張を退ける見解を下しており、これにも異議を唱えている。

Nokiaは2009年12月、ITCに対してAppleが自社5件の特許を侵害したと主張しており、今回の対Appleで2回目となる。今回の申し立てでNokiaは前回よりもスコープを拡大。7件の特許をAppleが侵害していると主張している。これには、マルチタスクOS、データ同期、通話品質、Bluetoothアクセサリなどが該当し、スマートフォン、音楽プレイヤー、タブレット、コンピュータと事実上全ての製品でAppleはNokiaの特許を無断利用していると主張している。

一方、ITCは3月25日に初回のNokiaの訴えを退ける見解を示したが、Nokiaはこれに対し、最終判断を待つとしている。ITCは25日の見解を受け、今後60日以内に判断をそのまま適用するか見直すかを決定することになっている。

NokiaとAppleはスマートフォンで対立関係が悪化しており、ITCのほか、米デラウェア、英国、ドイツ、オランダなどの法廷で係争中だ。