富士通は3月29日、計算科学振興財団のスーパコーンピュータシステム「FOCUSスパコン」の構築を完了したと発表した。同システムはブレードサーバ「PRIMERGY BX922 S2」によるPCクラスタ型スパコンを中核としたもの。

FOCUSスパコン

FOCUSスパコンが設置される高度計算科学研究支援センター(1階~2階部分)

同システムは、神戸市ポートアイランドの次世代スーパーコンピュータ施設に隣接の「高度計算科学研究支援センター」に設置され、今年4月より稼働を開始する。

同システムはブレードサーバ「PRIMERGY BX922 S2」208ノードから構成され、1ノード当たりインテル XeonプロセッサーL5640を2CPU、システム全体で416CPUを搭載し、理論ピーク性能は22テラフロップスとなっている。

このほか、データ処理サーバとして大容量メモリを搭載した「PRIMERGY RX600 S5」、「SPARC EnterpriseM3000」、シミュレーションデータの保存やシステムのバックアップ用として「ETERNUS DX80」から構成される1PBのストレージ、利用講習用などのPCとして「ESPRIMO K551/B」33台なども導入されている。

計算科学振興財団は、同システム上に流体解析・構造解析・機構解析・計算化学などの解析アプリケーションや可視化などのツールを導入し、同分野でのコンピュータシミュレーション普及に活用する。