セイコーインスツルの100%子会社であるエスアイアイ・データサービス(SDS)は、同社が提供している無線決済サービス「CREPiCO(クレピコ)」で、タクシー向けにPASMOなどの「交通系電子マネー」の決済ができる新システムを開発し、サービスを開始した。

システム構成

既に、3月から神奈川県内の臨港タクシー、京急中央交通、京急文庫タクシー、京急三崎タクシー、京急葉山交通の5社でサービスを開始した。関東では、PASMOのほかにSuicaに対応し、そのほか各地の交通系カードにも対応する。タクシーには、クレジットカード用とは別に交通系電子マネーカード用のリーダー/ライターが別途必要になり、費用は設置料含め1台あたり30万円程度(クレジットカード用リーダー/ライター含む)になるという。

タクシーの決済では、これまでクレジットカード、デビットカード、iD、QUICPayのみの取り扱いを行っていたが、今回、タクシーでの支払に交通系電子マネーが使えるようになる事で、支払の選択肢が広がる。同社では、今後3年間で30社、20,000台への搭載を目指している。