米Intelは3月28日 (現地時間)、X25-M SATA SSDの後継となる第3世代のSSD「Intel Solid-State Drive 320 Series」を発表した。同社の25nmプロセスで製造されるMLC (Multi Level Cell)タイプのNANDフラッシュメモリーを採用しており、大容量モデルの追加と、最大30%の価格の引き下げを実現した。

Intel SSD 320 Seriesには、新たに300GBと600GBの大容量モデルが用意されている。2.5インチ版のラインナップは40GB (1000個ユニット単価89ドル)/ 80GB (159ドル)/ 120GB (209ドル)/ 160GB (289ドル)/ 300GB (529ドル)/ 600GB (1069ドル)の6モデル。現在のX25-M SSDから最大100ドルの価格引き下げになる。1.8インチ版のラインナップは80GB/ 160GB/ 300GBだ。

対応インターフェイスはSATAII 3Gb/s。カタログスペックによる600GBモデルの速度性能は、ランダムIOPSがリード最大39,500IOPS、ライト最大23,000IOPS。連続読み込みが最大270MB/s、連続書き込みが同220MB/sで、「(読み書き速度の向上は) 特にユーザーのマルチタスキングに効果があり、例えばドキュメントでの作業にまったく影響を及ぼすことなく、バックグラウンドで音楽を再生したり、ビデオをダウンロードできる」とアピールしている。

前世代と同様に、Intel独自のファームウエアおよびコントローラを用いて高い信頼性を実現しているのが特長だ。第3世代の320 Seriesは128-bit AES暗号化をサポートし、電源ロスの感知、予備エリアを用いたリダンダンシーの付加などデータ保護機能が強化された。

IntelはコンシューマおよびOEM向けのSSD製品ラインの拡充を図っており、米国において320 SeriesはBest BuyやFry'sなどコンシューマ向けの小売店で幅広く提供される。Windowsユーザー向けに同社は、SSDの向けの情報・管理、診断ツール「Intel SSD Toolbox with Intel SSD Optimizer」、SSD新規導入時のデータ移行ツール「Intel Data Migration Software」などを用意している。