米国際貿易委員会(US International Trade Commission: ITC)は3月25日、フィンランドNokiaが米Appleを相手取って起こした特許訴訟に対し、AppleはNokiaの特許を侵害していないとする判断を示した。

Nokiaは2009年12月、ITCに対し、「iPhone」などのAppleの製品が、無線技術関連など5件の自社特許を侵害しているとして、米国への輸入と販売を禁止するよう求めていた。ITCは今回、Appleは特許を侵害していないとし、引き続き製品を米国市場で販売できるという仮の裁定を下した。

委員会は今後2ヶ月以内に今回の判断を適用するか見直すかを決定することになる。

スマートフォンで強い競合関係となったNokiaとAppleは、法廷でも対立を深めている。最初はNokiaが2009年10月、デラウェア州連邦地方裁判所でiPhoneが10件の特許を侵害しているとしてAppleを提訴Appleも同年12月にNokiaを反訴したNokiaは2010年5月、特許訴訟を「iPad」にも拡大させている。Appleは英国でもNokiaを提訴している。