日本損害保険協会は2月28日、3月1日から実施する『2010年度自賠責保険広報キャンペーン』の記者発表会を開催した。発表会では、同キャンペーンのキャンペーンキャラクターを務める広瀬アリスさんが登場、「いつか東京から実家のある静岡までドライブしたい」などと笑顔で語った。

『2010年度自賠責保険広報キャンペーン』の記者発表会に登場した、キャンペーンキャラクターを務める広瀬アリスさん

自賠責保険の正式名称は、「自動車損害賠償責任保険」で、交通事故の被害者を救済することを第一の目的とし1955年に創設。それまでは、交通事故の被害者は、補償を受けるためには加害者の過失を証明しなければ、賠償が受けられなかった。また、加害者の過失が証明できた場合にも、加害者側に資力がなければ、充分な補償が受けられなかった。

こうした問題を解決するために創設されたのが自賠責保険で、その補償内容は、他人を死傷させた場合の損害賠償のみを対象とし、被害者一人ごとに支払限度額が設けられている。物などへの損害や加害者自身のけがなどは補償されない。法律で義務付けられた強制保険であり、車検対象となっている車やバイクは車検にリンクして契約されるが、250cc以下のバイクや原動機付自転車は車検制度がないため、自賠責保険の有効期限が切れているか否かは、自分自身で確認する必要がある。

有効期限の確認方法としては、ナンバープレートなどに貼ってあるステッカーで確認ができる。今年4月からは、ステッカーのデザインが改められるほか、これまで青一色だったステッカーの色が、有効期限の年ごとに7色で分けられるようになる。なお、現在すでに貼られているステッカーは、引き続き使用できる。

日本損害保険協会では、こうした自賠責保険の認知・理解の促進を図ることや、無保険者防止を目的として、1966年から、「自賠責保険広報キャンペーン」を実施。今年は、3月1日~31日までの1カ月間を中心に、女優の広瀬アリスさんをキャンペーンキャラクターに起用。インターネットや新聞、自動車教習所や映画館、電車内の車内広告などへの広告出稿を通じて、自賠責保険の必要性をアピールする。

広瀬さんは、1994年12月11日生まれの16歳。雑誌「セブンティーン」の2009年「ミスセブンティーン」グランプリ受賞後、同誌の専属モデルとして活躍。その他、ドラマやCMなどでも活躍中。第89回全国高等学校サッカー選手権大会応援マネージャー、2011年1月スタートのフジテレビ月9ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」にも出演しており、人気を集めている。

広瀬さんは、「自賠責保険は法律で加入が義務付けられているので、このキャンペーンを通して、たくさんの方に、伝えていけたらいいなと思っています」と抱負を語った

キャンペーンの記者発表会に登場した広瀬さんは、登壇直後に靴が脱げ、「靴が脱げちゃった」と16歳らしいさわやかな笑顔を見せた後、トークセッションに。キャンペーンキャラクターに選ばれた感想について問われると、「歴史のある自賠責保険の広報キャンペーンのキャラクターということで、すごく嬉しく思ってます」と話した。また、その意義については、「自賠責保険は法律で加入が義務付けられているので、このキャンペーンを通して、たくさんの方に伝えていけたらいいなと思っています」と抱負を語った。

原付バイクと250cc以下のバイクには車検がなく、自賠責保険の有効期限には気をつけなければいけないという点も、「はい、知っています」と笑顔で回答。「自分は今まで車の免許を取ることに関して、保険とかは全く気にしていなかったんですけれども、今回のキャンペーンのCM撮影などを通して、自分自身もすごく勉強になりました」と話していた。

ドライブの思い出については、家族で静岡からディズニーランドや甲子園球場に行ったことを挙げ、車でどんなところに出かけたいかについては、「自然が好きなので山だったり海だったり(に行ってみたい)」と話した後、「一度やってみたいのは、東京から実家の静岡まで車で帰るっていうのが格好良くていいなって思っています」と夢を語った。

「一度やってみたいのは、東京から実家の静岡まで車で帰るっていうのが格好良くていいなって思っています」と夢を語った広瀬さん

どんな車に乗ってみたいかという質問には、「大きい車とかバイクは怖いので、小さくてかわいい女の子らしい感じの車に乗りたいです。色は、ベージュとか白がいいなって思っています」と、かわいらしく話していた。