Jリーグの開幕を前に、25日に都内で「2011 Jリーグキックオフカンファレンス」が行われ、J1・J2全38クラブの監督と選手が集結した。

J1・J2全38クラブの選手が、今シーズンのユニフォームを着用して一堂に会した

オープニングスピーチを行った大東和美チェアマンは、今年1月に行われたAFCアジアカップカタール2011に触れ、「苦しい戦いの連続だったが、4度目のアジアタイトルを獲得できた。ここで戦った素晴らしい選手達が皆、Jリーグで活躍してきたことを思うと、熱いものがこみ上げてきた」と述べた。

今年はJリーグの法人設立20周年の「節目の年」となる。大東チェアマンは、「Jリーグが日本のスポーツを引っ張る存在でありたい。我々の理想を実現可能な目標に変えるべく、『明日のために、いま走る』を実践していく」と宣言した。

昨シーズン、初めてのJ1制覇を成し遂げた名古屋グランパスのストイコビッチ監督は、「今シーズンはもちろん連覇を狙う。だが昨年と同様、ハードで難しいシーズンになるだろう」とコメント。2年ぶりの挑戦となるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)については、「2年前の経験もあるので、日本のクラブの代表として、誇りをもって戦いたい」と決意を述べた。

名古屋グランパスのストイコビッチ監督。今シーズンはJ1連覇とACL制覇を狙う

小川佳純選手は、ストイコビッチ監督の現役時代の背番号「10」を受け継ぐ選手

名古屋の初戦の対戦相手、横浜F・マリノスからは栗原勇蔵選手が参加した

名古屋の第1節の対戦相手は横浜F・マリノス。小川佳純選手は、「簡単に勝てる相手ではないが、ホームの声援を力にして、いいスタートになるよう頑張りたい」とコメントした。

ガンバ大阪の宇佐美貴史選手。昨シーズンはベストヤングプレーヤー賞を受賞

乾貴士選手は、卓越したテクニックでセレッソ大阪をACL出場権獲得に導いた

鹿島アントラーズの岩政大樹選手。アジアカップでの活躍も記憶に新しい

J1第1節の注目カードとなるのが、ガンバ大阪対セレッソ大阪の「大阪ダービー」。ガンバ大阪の宇佐美貴史選手は「この大舞台に勝てば、チームに勢いが出ると思う」と話し、セレッソ大阪の乾貴士選手も、「昨年は勝てなかったので、今年は2試合とも勝ちたい」と勝利への意気込みを語った。

これらの3チームと、天皇杯を制覇した鹿島アントラーズが今シーズンのACLに参戦する。日本代表としてアジアカップ制覇にも貢献した岩政大樹選手は、「(ACLでは)毎年、『今年こそ』と言いながら結果が出ておらず、あまり軽はずみなことは言いたくないが、チーム一丸となって戦いたい」と述べた。

名古屋グランパス対横浜F・マリノスや「大阪ダービー」をはじめ、J1第1節は注目カードが目白押し。1年でのJ1復帰を果たした柏レイソルは、小野伸二選手(写真右)らを擁する清水エスパルスと対戦する

サンフレッチェ広島の佐藤寿人選手(写真左)と、ジュビロ磐田の川口能活選手(同右)。昨年のヤマザキナビスコカップ決勝を戦った両者は、今年の同カップ戦の開幕ゲームでも対戦することになった

会場ではクラブごとに特設ブースも置かれ、監督や選手のもとには報道陣が殺到した

2011年のJリーグは3月5日に開幕。翌6日にかけてJ1の9試合、J2の10試合が開催される。