古野電気は2月24日、次世代GPSチップ「eRideOPUS 5」を開発したことを発表した。チップ単体での販売、もしくはモジュールとしてアンテナ一体型での販売を開始しているほか、2011年夏からはアンテナ別体型のGPS受信機としての販売も計画しており、関連製品全体で初年度80万個の販売を目指すとしている。

次世代GPSチップ「eRideOPUS 5」のパッケージ外観

同製品は、GPUの各種機能を1チップ化することで小型化、低消費電力化を図ったもので、カーナビゲーションシステムやeCallシステムなどの車載アプリケーションへの搭載を対象としている。

9mm×9mmのBGAパッケージを採用しており、ホットスタート1秒以下を実現。アシストGPSおよび受信した衛星軌道データを内部で計算処理して高速測位を実現する「セルフ・エフェメリス機能」を搭載することで、衛星追尾感度-161dBm、5Hz測位を実現している。

また、CAN-BUSの車輪速データを使用した自律航法と、慣性センサを使用した自律航法の両方に対応しており、、屋内やビル街のような電波の不安定な場所においても安定な測位を実現可能としている。