エリクソンとアカマイ・テクノロジーズ は2月14日、モバイルクラウド高速化ソリューションの開発を目指して独占的な提携を行うと発表した。モバイル事業者、コンテンツプロバイダーに対して高品質な配信サービスを提供できる環境を構築していくという。

アカマイは、世界72カ国に配置した8万4000台のサーバー群「Edge Platform」を活用して、オンラインコンテンツやビジネスプロセスの配信を高速化するサービスなどを提供している企業。モバイルネットワークへの参入は今回が初めてになるという。

エリクソンによると、2016年までにスマートフォンの台数は現在の4~5倍になり、モバイル利用者も50億人を超える見込み。それに伴い、モバイルネットワークのトラフィックは現在の30倍にまで上昇すると予測されており、いかにしてユーザーの体験品質(QoE: Quality of Experience)を確保するかがモバイル事業者やコンテンツプロバイダーの大きな課題になるという。こうした状況に対応するために、今回両社は提携に至ったと説明されている。

アカマイ 社長のデビット・ケニー氏は、「世界の主要通信事業者であるエリクソンの専門知識/技術と、世界最大規模であるアカマイのコンテンツ配信ネットワークの融合は、モバイル業界とクラウドコンテンツプロバイダーとのビジネスのあり方を再定義すると共に、エンドユーザーが各々のモバイルデバイスからWebにアクセスする際の、優れたモバイル体験の享受をもたらします」とコメントしている。