米国映画協会(MPAA)が、オンラインストレージサービスのHotfile.comと運営者のAnton Titov氏を著作権侵害で提訴した。

MPAAは、2年とかからずにサイトトラフィックでトップ100入りするほどHotfileが急成長できたのは、「Hotfileが大規模なデジタル窃盗を後押ししたからだ」と主張している。Hotfileでは、MPAAメンバーが著作権を有する数多くの映画やTV番組が誰でもダウンロードできる状態で共有されており、中には劇場で公開中の作品も含まれるという。

Hotlifeには無料と有料のサービスがあり、有料のプレミアメンバーになると高速ダウンロードや複数ファイルの同時ダウンロードが可能になる。また共有ファイルのダウンロードに対してアップロードしたメンバーに報酬を支払うアフィリエートプログラムも用意されている。

訴訟においてMPAAは、個人向けクラウドサービスの要となるオンラインストレージサービスを否定しないように配慮しながら、Hotfileを強く非難している。「サイバーロッカーと見なされることもあるが、Hotfileのようなダウンロードハブは合法的なオンラインロッカーサービスとは大きく異なる。Hotfileは公然と、そのシステムを個人向けストレージ以外に使わせようとしている。Hotfileのビジネスモデルは、映画やTV番組などの著作権を侵害するコピーが含まれるファイルをユーザーがアップロードするように働きかけるものだ」としている。