文化庁メディア芸術祭実行委員会(文化庁・国立新美術館・CG-ARTS 協会)は、国立新美術館と東京ミッドタウンにて、「第14回文化庁メディア芸術祭」を開催している。開催期間は2月13日まで。入場は無料。

本フェスティバルでは、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門の応募作品全2,645点から、受賞作品と審査委員会推薦作品約170点を展示。展示方法も従来の4つの部門を一体化させた形ではなく、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガを部門ごとに紹介されている。CG-ARTS協会文化事業部事業部長の阿部芳久氏は本フェスティバルの魅力について「近年ネットの普及に伴い、モニターで色々な作品を見ることや作者を知るという機会があると思いますが、本フェスティバルの魅力は"実際の作品を体験していただける"ということだと思います」とコメントした。さらに今回は東京ミッドタウンにて、作品上映専用のシアターを開設したほか、USTREAMによる動画配信「メディア芸術祭UST」にて、本フェスティバルの全プログラムを配信している。

なお、アート部門の大賞作品「Cycloid-E」は非常に大掛かりな作品のため、東京ミッドタウン ガレリアB1F アトリウムにて展示されている。第14回文化庁メディア芸術祭の主な展示作品は以下の通り。

アート部門大賞

エンターテインメント部門大賞

『Cycloid-E』
Michel DECOSTERD / Andre DECOSTERD(Cod.Act)
(C)Cod.Act

『IS Parade』
林智彦 / 千房けん輔 / 小山智彦
(C)KDDI株式会社

アニメーション部門大賞

マンガ部門大賞

『四畳半神話大系』
湯浅政明
(C)四畳半主義者の会

『ヒストリエ』
岩明均
(C)岩明均/講談社

アート部門優秀賞

『10番目の感傷(点・線・面)』
クワクボ リョウタ
(C)クワクボ リョウタ

『The EyeWriter』
Zach LIEBERMAN / Evan ROTH / James POWDERLY / Theo WATSON / Chris SUGRUE / Tony TEMPT1
(C)Tempt1, Evan Roth, Chris Sugrue, Zach Lieberman, Theo Watson and James Powderly

アート部門優秀賞

『NIGHT LESS』
田村友一郎
(C)田村友一郎

『The Men In Grey』
The Men In Grey
(C)The Men In Grey

エンターテインメント部門優秀賞

『無限回廊 光と影の箱』
鈴田健/藤木淳/鈴木達也
(C)2010 Sony Computer Entertainment Inc

『アルクアラウンド/サカナクション』
関和亮
(C)ビクターエンタテインメント株式会社/株式会社ヒップランドミュージック

エンターテインメント部門優秀賞

『夏を待っていました/amazarashi』
YKBX
(C)ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ

『Tabio Slide Show』
児玉裕一/田中耕一郎/茂出木龍太/左居 穰
(C)タビオ株式会社 & Projector

アニメーション部門優秀賞

『カラフル』
原恵一
(C)2010森絵都/「カラフル」製作委員会

『マイマイ新子と千年の魔法』
片渕須直
(C)2009 髙樹のぶ子・マガジンハウス/「マイマイ新子」製作委員会

アニメーション部門優秀賞

『フミコの告白』
石田祐康
(C)石田祐康

『わからないブタ』
和田淳
(C)和田淳/東京藝術大学

マンガ部門優秀賞

『孤高の人』
坂本眞一/原案・新田 次郎著『孤高の人』
(C)坂本眞一/原案・新田次郎著『孤高の人』/集英社

『風雲児たち 幕末編』
みなもと太郎
(C)みなもと 太郎/リイド社

マンガ部門優秀賞

『ぼくらの』
鬼頭莫宏
(C)鬼頭 莫宏/小学館IKKI

『レッド』
山本直樹
(C)山本 直樹/講談社