米Intelは1月31日 (現地時間)、Intel 6シリーズチップセット (コードネーム:Cougar Point)に回路設計上の不具合が見つかったことを明らかにした。同製品は第2世代のIntel Coreプロセッサ (コードネーム:Sandy Bridge)と組み合わせられている。同社はすぐに出荷を停止。すでに問題を修正したチップセットの生産を開始しており、問題のチップセットを使用したパソコンメーカーなどの顧客に対して、OEMパートナーと共に回収作業を進め、必要な修正・交換などのサポートを行うという。

問題のあるチップセットでは、時間経過とともにシリアルATAポートの性能が低下し、ハードディスクドライブや光学ドライブなどシリアルATA接続デバイスの機能に影響が及ぶ可能性があるという。問題が確認されたのは1月9日から出荷された分で「影響を受けるコンシューマは比較的少ない」としている。第2世代のCore i5および4コアのCore i7ベースのシステムとして、エンドユーザーに販売された可能性があるが、CPUへの影響はなく、すぐに深刻な障害が起きることもないため、Intelがパソコンメーカーと協力して対策を用意するまで使用を継続しても問題ないという。

Intelは問題を解決したアップデート版のチップセットの提供を2月末までに開始し、4月には供給量を完全に回復させる計画だ。出荷停止と修正版チップセットの生産の影響により、2011年第1四半期の売上げが約3億ドル減少すると見込んでいる。また修正・交換に7億ドルの費用がかかると推測している。