OpenJDK

OracleでJavaプラットフォームグループのチーフアーキテクトを務めるMark Reinhold氏が自身のブログにおいて、OpenJDKコミュニティ規則の策定作業を進めており、近いうちに草案を公開することを伝えている。Mark Reinhold氏は2010年11月以降、OpenJDKコミュニティが従うべき規則を策定する取り組みをIBM、Eclipse、SUNY Oswegoらのメンバーとともに検討してきたと説明。規則を策定することでOpenJDKコミュニティのメンバーがよりオープンで透過的に活動できるようにし、長期に渡る健全性と成長を実現することを目指していると説明している。

2010年末はOpenJDKコミュニティにとって、IBMとAppleの両社が参加を表明した記念すべきタイミングとなった。Mark Reinhold氏はIBMとAppleがOpenJDKコミュニティに参加したことで、今後の活動をよりスムーズに進めるために規則を策定する取り組みを再開させるべきタイミングがやってきたと説明。以来、規則の草案を練ってきたとしている。

OpenJDKコミュニティ規則は何もない状態から構築されたものではなく、Sun Microsystemsが公認していた会議による成果物をベースに構築されているという。Java開発におけるOpenJDKコミュニティの重要性が増している今、規則を明確化することで活動に透明感を出し、スムーズに開発を進めていきたい狙いがあるものとみられる。