週末のコンテンツのはずが、最近はすっかり週明けがデフォルトになってしまい、大変申し訳ございません。

前週までしばらく好調だった経営チャンネルへのアクセス数だが、今回は一転して下落傾向に。掲載本数は決して少なくないのだが、チャンネル全体を牽引するような勢いのあるコンテンツがほとんどなかったことが原因。ただ、週末にかけてNECとレノボの合弁企業設立という大ニュースが入ってきたため、関連記事が週末に急伸。次週のランキング上位には確実に入ってくると思われる。また、次週は各社の決算発表が本格化するので、これらの記事も追ってお届けしていきたい。

1月ももうすぐ終わり、すでにもう遠い過去の出来事のように感じるが、とりあえず1月21日(金)から1月27日(木)までの経営チャンネル上位10記事を紹介する。

1位 NECとレノボのPC事業合併報道についてNECがコメント - 決定した事実はない 1月21日
2位 特許登録数は日本企業が世界をリード - Thomson Reuters調査レポート 1月20日
3位 Windows 7を高速化するテクニック6 2010年1月6日
4位 シャープ、台湾メーカーを液晶特許で提訴 1月25日
5位 【コラム】エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - 第97回 潜入ルポ! 公立中学校のデジタル教育に見る「電子教科書0.2」 1月25日
6位 リコーとマイクロソフト、クラウド事業で提携 - SMBへのクラウド導入を加速 1月25日
7位 クライスラー、バッテリーを使わないハイブリッド技術を実用化へ 1月24日
8位 NECとレノボが合弁会社設立、国内最大のPC事業グループ誕生へ 1月27日
9位 インテル、児童1人1台のPCと電子黒板を活用した理科の授業を公開 1月21日
10位 日本オラクル、4代目社員犬・キャンディの電子ムックを提供開始 1月21日

冒頭にも書いたが、NECとレノボがPCの合弁事業会社を設立するという発表があったのが27日の夕方である。その1週間前、このネタに関して某全国紙が一面トップで掲載、すぐさまNECは「決定された内容ではありません」とコメントしたが、それをお伝えした記事が1位となった。正式発表後、当チャンネルは27日夕方に速報として掲載したが、やはり注目度は大きく、数時間で8位につけるPVを稼いだ。某紙にリーク→「確定した事実ではない」コメント→数日後に正式発表……この手のニュースはだいたいこういう流れになることが多い。

僅差で2位につけたのは、トムソン・ロイターによる特許の調査結果。なんと12の技術分野のうち、10の分野で日本企業が特許活動のリードを取っているという。名前が出ている企業はシャープ、三菱電機、パナソニック、トヨタなど、さすがに日本を代表する会社が並ぶ。ちなみに4位に入ったニュースは、シャープが台湾企業を液晶技術の特許侵害で訴えたというもの。特許関係の訴訟は和解で終結することが多いと聞くが、この訴訟はどう転ぶのだろうか。

経営チャンネルで人気の高い話題のひとつが電気自動車。今回7位のクライスラーの技術は、電気自動車やハイブリッド車で使われることが多い"回生ブレーキ"というしくみ。ブレーキ動作で生じる減速エネルギーが熱エネルギーに変換されて大気中に消失されることを防ぐため、運動エネルギーを回収し、バッテリーに充電するというもの。クライスラーの技術はその発展系で、「液体と気体を使って機械的にブレーキ時のエネルギーを加速時のエネルギーとして活用する仕組みを実用化するプロジェクト」とのこと。2012年ごろにはミニバンなどに搭載されて登場するらしい。

10位には、その可愛らしさですっかり人気者になった日本オラクルの社員犬・キャンディの電子ムックが出たというニュースが。EPUB形式で作られているという、けっこう本格的な電子書籍である。やはりiPadの表示がいちばんキレイに映るそうだ。体のサイズはずいぶん大きくなったらしいが、「本人(犬)はまだ自分を子供だと思っている」(オラクル関係者)そうで、大きな体と子犬らしいしぐさのギャップがまた何ともいえず可愛いそうです。

今週のフォトグラフ

今週の一枚はやはりトップのNEC/レノボの提携にちなんだものを……と探していたら、大河原克行氏よりご提供いただきました。「情報処理技術遺産」として認定されているNEC PC-9801である。20年前はあこがれの対象だったマシンも、今となれば"遺産"。時の流れは容赦ない。

新しい合弁会社ではThinkPadやPC98のような名機は誕生するのだろうか……