NetBeans IDE

NetBeansチームは27日(米国時間)、NetBeans IDE 7.0からRuby on Railsのサポートを廃止すると発表した。もともとJavaの統合開発環境として登場したNetBeansだが、バージョンを重ねるにつれてJava以外のプログラミング言語もサポートした統合開発環境へ発展していった。Ruby on Railsのサポートもそうした取り組みの一環だった。

NetBeans IDEにおけるRuby on Railsサポートは好評なものだったが、利用率は低いものだったという。NetBeans IDE 7.0の目玉はJDK7に対応することにあるが、JDK7が提供するさまざまな機能に対応するためにはNetBeans IDE側も積極的に開発を進める必要がある。こうした開発にリソースを集中させるため、Ruby on Railsのようにあまり使われていない機能はサポートを廃止する、というわけだ。開発リソースをJDK7対応に集中させることで、NetBeans IDE 7.0のJDK7対応レベルを引き上げたい狙いがあるものとみられる。

NetBeans IDEでRuby on Railsの開発を継続したいという場合、NetBeans IDE 6.9.1またはこれよりも前のバージョンを使い続ける必要がある。説明によれば、開発リソースに制限があることから、今のところ将来のバージョンでRuby on Railsのサポート機能がNetBeans IDEに復活することはないという。