米Googleが「BitTorrent」などの単語を検索サービスの自動入力機能やインスタント検索の対象から外した。同社は昨年12月に著作権侵害対策の強化を打ち出しており、その中で海賊コンテンツ探しによく使用される単語や言葉を自動入力機能から除外する意向を示していた。

検索ボックスでの文字入力に応じて、自動入力機能は動的に検索語候補を示し、インスタント検索は動的に検索結果を表示する。どちらの機能もユーザーがすばやく目的の情報にたどりつくのをサポートする。これらが28日時点で、BitTorrent、torrent、utorrent、RapidShare、Megauploadなどの単語では機能しない。

自動入力などの対象から外されても、検索を便利にする機能が制限されるだけで、BitTorrentなどの情報にはこれまで同様にGoogle検索からアクセスできる。しかしながら一部機能からの締め出しも"検閲"に相当するのではないかという議論が持ち上がっている。BitTorrentのマーケティング&製品担当バイスプレジデントのSimon Morris氏はTorrentFreakの取材に対して「われわれのテクノロジは幅広い目的で使用されており、テクノロジ産業、企業、アーティスト、コンシューマ全体に大きな価値をもたらしていることをGoogleは分かっていない」と語っている。