シマンテックは1月25日、情報漏えい対策ソリューションの最新版「Symantec Data Loss Prevention 11」を発表。2011年前半より提供を開始する。

「Symantec Data Loss Prevention 11」は知的財産など企業における重要な情報の検出・監視・保護・管理に重点を置いて開発されたコンテンツ認識型のデータセキュリティスイート製品として位置付けられている。

最新版では、従来のデータ検出技術における課題を克服したとされる新技術「Vector Machine Learning」(ベクトル機械学習)を実装。サンプルドキュメントによる学習でデータの特徴を認識することで、機密データと非機密データの微妙な相違を識別することが可能になるという。これによって知的財産の検出を容易にするほか、ポリシーの正確性を向上させることで情報漏えい対策に関する業務の効率化を実現する(日本語への対応は今後検討予定とされる)。

また同製品には、WordやExcel文書、電子メールのデータなどの「非構造化データ」における「誰が」「いつ」「何をしたか」といった詳細な情報の追跡を可能にする同社の技術「Data Insight」も搭載され、これによって組織におけるデータ保護計画の有効性を向上させることが可能だという。

ほかに、企業内の環境から社員がiTunesやSkypeなどを利用した場合でも、機密性の高い情報を漏えいさせないためのアクセス制御機能(アプリケーションファイルアクセス制御)も搭載され、承認されたデバイスだけに機密性の高いデータをコピーできるようにすることなどが可能になる。

なおこのエンドポイント向けの拡張機能は、同社が提供する他のセキュリティソリューションや他社製のソリューションとの統合が可能だという。