角川マーケティングは、『2011年 住みたい街ランキング』を発表した。詳細は、25日(火)に発売される雑誌『東京ウォーカー3号』に紹介される。

同ランキングは、東京の「住みたい街」を読者投票により決定する人気企画。今回は、読者3,183名のアンケート結果をもとに、東京の「住みたい街」、「住んでよかった街」をランキングいたした。『東京ウォーカー3号』では、そのうち各30位までを発表し、なかでも注目の街を詳しく特集しているとのこと。

2011年の「住みたい街」「住んでよかった街のランキング結果は、以下の通り。

住みたい街ランキング

2011年

順位 住みたい街 住んでよかった街
1 吉祥寺 中野
2 下北沢 高円寺
3 恵比寿 吉祥寺
4 自由が丘 池袋
5 新宿 練馬
6 池袋 新宿
7 浅草 三軒茶屋
8 中目黒 葛西
9 代官山 目黒
10 中野 立川

2010年(参考)

順位 住みたい街 住んでよかった街
1 吉祥寺 吉祥寺
2 自由が丘 中野
3 下北沢 池袋
4 恵比寿 赤羽
5 中目黒 中目黒
6 目黒 蒲田
7 渋谷 三軒茶屋
8 代官山 下北沢
9 中野 高円寺
10 新宿 阿佐ヶ谷

今まで「住みたい街」「住んでよかった街」両ランキングで首位を守り続けた吉祥寺が、今年の「住んでよかった街」ランキングで中野に首位を奪われた。さらに、「住みたい街」で毎年4位の恵比寿が数年ぶりに3位にランクイン。「住みたい街」ベスト3の吉祥寺、下北沢、恵比寿は、常に新しい店のオープンが相次ぎ、トレンドを取り入れているにも関わらず、その街特有の"個性"を守っている点が高く評価されたとのこと。

住みたい街

1位 : 吉祥寺

東京ウォーカーの「住みたい街」読者投票ではV6を達成。交通の便がよく、ショップや飲食店が充実していながら自然も豊富という、バランスのよさが人気の理由。そこに2010年秋の「アトレ」や「コピス吉祥寺」といった大型商業施設のオープンや、個性派の専門店や飲食店の登場も後押しし、今年も堂々の第1位に。

2位 : 下北沢

例年3位が、今年は健闘の2位に。2009~2010年もB級グルメ店や新タイプの居酒屋が続々オープンするなど、常に新しい食文化が生まれる街。また古着屋も老舗のリニューアルや新店の登場で、ますますにぎわいを見せている。さまざまな文化が入り混じり、変化し続けるというエンタメ感が、若者をひきつけている。

3位 : 恵比寿

オシャレなイメージが強いが、近年庶民的な居酒屋や立ち飲み屋がオープンし、イメージが少しずつ変化しているのが今回ランクアップの理由のよう。特に「お一人様」でも入りやすい店や、コストパフォーマンスの高い店が増え、「そこにしかない、おいしいものがある街」との声が多い。

住んでよかった街

1位 : 中野

コアでディープな店が多いイメージだったが、2009年頃から、ナチュラル志向の飲食店や入りやすいバーなど、若い女性でも気軽に行ける店が増え始めた。また、自治体が街を盛り上げるユニークなプロジェクトを実施しており、区の施設が充実しているなど、地域と密着した、住民に優しい街になりつつあるのが支持を集めた理由。

2011年注目の街

2010年の物件探しのニーズや賃貸スタイル(生活スタイル)の変化を調査すると、景気低迷の折、賃料の節約はもちろん、周辺環境(スーパーや公共施設の充実、安全で人が温かいこと)を重視する人の増加傾向が見られた。そこで、今回のランキングではまだ上位に入っていないものの、東京ウォーカーでは、2011年にブレイクしてくる街として、上記の条件を満たす下町、特に隅田川を越えてすぐの「プチ東」エリアに注目している。

亀戸(住んでよかった街29位)

都心へのアクセスが良い上に賃料も安く、駅前の繁華街を抜けるとすぐ住宅街という環境の良さ、そしてほどよい下町感で温かさを感じる、というバランスの取れた街であること。また、地元に密着したグルメが味わえる店も多く、住民から熱い支持を受けている。

門前仲町(住みたい街26位)

駅前の人情深川ご利益通りでは、月に3回の祭りが行われ、通年お祭り気分が味わえる、活気ある街。古くから住む人や年配の人も多いため安全なイメージがあること、東エリアに行くと大きな公園もあることなどから、一人暮らしの女性からの人気が高まっている。

押上(2011年急上昇が見込まれる街 ※今回は30位以内にランクインせず)

東京スカイツリーが2011年に竣工、2012年に開業と、今一番注目を集める街。観光スポットも増え、人が集まることでさらに街が活気づくと予想される。