Larry Page氏

米Googleの共同設立者のLarry Page氏が4月4日よりCEO(最高経営責任者)として同社の日常業務を取り仕切る。20日(米国時間)にGoogleが2010年度第4四半期決算を発表した際に明らかにした。

もう1人の共同設立者であるSergey Brin氏は新製品開発を中心とした戦略的なプロジェクトに力を注ぐ。肩書きはCo-Founder (共同設立者)。2001年8月からGoogleのCEOを務めていたEric Schmidt氏はエグゼクティブチェアマンとして、パートナーシップや大局的な視点からのビジネス取引、政府とのプログラムなど、重要性を増してきたGoogleのグローバル規模の活動を支える役割を担う。また引き続きアドバイザーとしてPage氏とBrin氏に助言するという。

CEO交代についてSchmidt氏は、「Googleが成長するほどに経営管理が複雑になっている。Larry (Page氏)とSergey (Brin氏)と私はこれまでに何度も、経営構造を簡素化し、迅速な経営判断を実現する最善の方法について話し合ってきた。そして昨年末に、今こそ構造改革にふみ切るタイミングだと判断した」と説明している。過去10年間はSchmidt氏、Page氏、Brin氏の3人が等しく経営判断に関わってきた。CEO交代後も重要な判断については3人で議論するが、企業のリーダーとして3人の役割を明確化し、それぞれが責任を持つことで合意しているという。

おそらく現CEOのSchmidt氏が事業戦略を、現テクノロジ担当プレジデントのBrin氏がテクノロジ面を担うのだろう。そして現プロダクト担当プレジデントであるPage氏がCEOとしてGoogleのテクノロジおよびビジネスのビジョンを融合させ、同社の製品開発とテクノロジ戦略を率いる。Schmidt氏は公式ブログを通じたメッセージで「CEOとして私は (Googleの)過去10年間を大いに誇りに思っているが、Larryの下での10年はさらに素晴らしいものになるだろう。Larryがリーダーとなる準備は整った」と、若かった創設者の成長を認めている。