三菱UFJ信託銀行と三菱UFJ投信は18日、両社が共同開発し、2007年8月に販売開始した企業型確定拠出年金専用の運用商品『三菱UFJ DC 金利連動アロケーション型バランスファンド(愛称 : DC オートマくん)』が、ビジネスモデル特許を取得したと発表した。

「DC オートマくん」は、わが国の確定拠出年金(Defined Contribution plan、DC)制度において、「国内で初めて、国内短期金利水準の変動に応じて、バランス型運用部分と安定運用部分への配分比率を自動的に変動させるシステムにより、加入員の安定収益の確保をめざす商品」(両社)。

両社によると、わが国のDC制度は、発足後9年が経過し着実に拡大している。こうした中、運用実績とDC制度上の想定利回り(※、全国平均2.16%)が乖離し、当初想定受取り目標額に到達しない懸念が出てきているという。この背景としては、「多くの加入員において制度加入時以降、想定利回りを意識した適切な資産配分の見直しが行われず、現在の低金利下で加入員の全体運用資産の6割超が定期預金など元本確保型商品であることが、運用面の課題の一つとして挙げられる」(両社)。

※ 「この利回りで運用出来れば、確定拠出年金制度設計時に予定した目標金額を最終的に受取ることができる」という運用の目安

こうした運用面の課題に対して、「DC オートマくん」は、商品設計からアプローチしたDC専用バランス型投資信託という。両社では、「今回のビジネスモデル特許取得により、同商品のさらなる認知度向上と普及を図る」としている。