米国の政治家 Sarah Palin氏の電子メールアカウントが2008年にハッキングされ、電子メールの内容が流出した事件で、2010年秋に有罪判決となっていた大学生David Kernell氏(23歳)が刑務所に入所、1年の刑期に入った。連邦刑務所局が1月13日、Reutersらに語った。

Kernell氏はPalin氏が共和党の副大統領候補だった2008年9月、Palin氏のYahoo!電子メールアカウント「gov.palin@yahoo.com」をハッキングした。当時20歳でテネシー大学学生だったKernell氏は、秘密の質問(高校名)に答えてパスワードをリセットし、電子メールボックス内のデータをWikiLeaksに送った。リークしたメールからは私用の電子メールを業務に使っていることがわかったが、プライバシー侵害、不正アクセスなどの罪に問われ、2010年11月に有罪判決が下りた。

Kernell氏は、テネシー州の民主党議員Mike Kernell氏の息子。弁護側はKernell氏の年齢などを考慮するよう求めたが、1年と1日の懲役がおりた。当時、判事は更正訓練施設を示唆していたが、連邦刑務所局はKernell氏が1月10日にケンタッキーにある連邦刑務所に入所したことを認めた。BBCによると、Kernell氏がなぜ更正訓練施設ではなく刑務所に入所することになったのかの理由について、連邦刑務所局はコメントしていないという。