フリービットは1月6日、中国のaigo Digital Technology(以下、aigo)および両社の合弁会社であるSmart Cloudと共同で、ネットワーク機能を提供するSDカード「ServersMan@SD」を開発したと発表した。

ServersMan@SDは、SDカードの中に、CPU、Wi-Fiモジュール、SDメモリモジュールなどを実装したデバイス。SDカードスロットを持つ家電機器に対して通信機能をアドオンすることができる。また、専用の外部給電装置が必要にはなるが、独自のCPUによって動作するため、家電機器のハードウェアスペックに左右されることなく、一定のパフォーマンスが発揮されるという。

なお、ServersMan@SDは、フリービットがこれまで提供してきたServersManシリーズの1製品として位置付けられている。ServersManは、仮想化やIPv6技術を利用し、PC、iPhone/iPad、Android端末、Windows Phoneなどをサーバとして動作させることができるソフトウェア。ServersManをインストールすると、PC/モバイル端末内の写真データや音楽データなどに、外部端末からWebブラウザを使って直接アクセスできるようになる。また、クライアントモードも搭載されており、ServersManをインストールした端末同士であれば、Webブラウザを立ち上げることなく直接通信させることが可能になっている。

ServersMan@SDにもSeverManが搭載されており、ServersMan@SDをSDカードスロットに挿し込むと該当端末内のデータに外部からアクセスできるようになるほか、該当端末に対してデータを送信することもできるようになる。フリービットでは、利用例として、「SDカード対応デジタルカメラで撮影した写真や動画をリアルタイムにPCや携帯から参照」、「SDカードフォトフレームにダイレクトに写真を転送」、「大型フォトフレームに写真を直接送り込んでデジタルサイネージサービスを提供」、「体重計/血圧計などのSDカード対応ヘルス機器の情報をPCや医療機関からダイレクトにアクセス」などを紹介している。

ServerManのWebサイト