海外時間の調整展開継続中 - 今晩の米経済でドルに地合いが加速するか

アジア時間概況

資源関連価格の下落に伴う資源銘柄・通貨などが売られ、米株式先物市場もさえない状態から、NY時間前半までのリスク志向は後退し、全般的なポジション調整の展開となった。アジアの株式市場も、やや模様眺めの状態で、商いは薄い模様。

某中国紙によれば、市場が見通している中国の再利上げに絡んで人民元の水準切り上げの可能性があるとする報道に対し、ドル円は無反応。中国株式市場への影響が軽微であれば、ドル円も動きにくい。

為替市場ではクロス円の売りが目立っていた。やはり資源価格の下落に伴って、豪ドル円、カナダ円、そしてポンド円の売りが出ていた模様。豪ドルに関しては、パリティーのS/L狙いの売りもあったようだが、パリティー割れでは買いの興味が0.9965-70水準にあるともいわれ、対円での82円は維持された。ただ、個人投資家筋からの利益確定の売りは上値で出ていた模様で、戻りは限定的になっている。そのほかの資源関連では、カナダが対ドルでパリティーを回復するも、米経済回復はカナダ経済にも好影響ということで、さほどカナダ売りにはつながらず。

本日の主要経済指標

・17:55 ドイツ : 12月PMIサービス業(確報値)

・18:00 ユーロ圏 : 12月PMIサービス業(確報値)

・18:30 英国 : 12月PMI建設業

・19:00 ユーロ圏 : 12月鉱工業新規受注

・19:00 ユーロ圏 : 11月生産者物価指数

・21:30 米国 : 週間MBA住宅ローン申請指数

・21:30 米国 : 12月チャレンジャー人員削減数

・22:15 米国 : 12月ADP雇用統計

・24:00 米国 : 12月ISM非製造業景況指数

・24:30 米国 : 週間原油在庫

要人発言、イベント

・27:00 米国 : ホーニグ : カンザスシティ連銀総裁、講演

欧米時間の見通し

欧州関連では、ドイツ国債の償還・借り換えが本日予定されており、ユーロに絡んだ売り買いが交錯しそうだ。その上、PMIサービス業の発表もあり、欧州の雇用情勢という点で、ドイツとその他諸国との差異が再認識される可能性がある。

こういった中、欧州通貨においては、週刊レポートでも指摘しているように、外貨準備に絡んだ動きも出ている模様。昨日の海外時間では目立った材料がないものの、イギリスポンドが対スイスフランで上昇していた。市場関係者の間では、ユーロの信用不安という点から、外貨準備比率の見直しのためアジア筋からのポンド買いが出たのではないかという指摘が聞かれる。一方、円については、今月に控えている他の欧州諸国の入札予定を考慮すれば、今後は話題に上る可能性はあろうか。

そして、株式市場におけるリスク志向を占う意味では今晩のMBA住宅ローン申請件数に加え、ADP雇用統計に注目が集まろう。金曜日の米雇用統計の前哨戦だけに、市場が期待する二桁の人員増加が発表されるのかどうか。そうなった場合には、前月ネガティブサプライズがあっただけに、慎重な姿勢を崩していない市場関係者も、リスク志向を前面に押し出してくるかもしれない。

ただ、そのリスク志向は好循環につながることから、米金利上昇に加え、ドルへのサポートにつながりやすいか。資源関連の調整が進んでいるだけに、ドルポジティブにつながれば、IMM通貨先物ポジションでもロングが積みあがっているだけに、豪ドル・カナダドルの対ドル調整はさらに進む可能性をはらんでいる。

そういった中で、気になるのは商品価格の下落。金価格はアジア時間で多少持ち直しているものの、44ドルもの下げとなると、テクニカルファンドなどにとっては気になるところであろう。2008年10月からの長期的な上昇トレンドは維持されているものの、200日移動平均線からのかい離がかなり進んでいることから、健全な調整範囲内と見ることもできる。

1360ドルが維持されている間は、まだレンジ内でとどまる可能性があるが、割り込んだ場合には、前述の移動平均線までの調整リスクが高まってくるため、資源関連銘柄への影響には注意しておきたい。その意味では、金同様に調整を見せた原油価格に影響を及ぼす米週間原油在庫も要チェックか。 

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