VirtualBox 4.0登場、NATポートフォワーディングとエクステンション導入

VirtualBox is a powerful x86 and AMD64/Intel64 virtualization product for enterprise as well as home use.

Oracleは22日(米国時間)、フル仮想化プロダクトVirtualBoxの最新版となるOracle VM VirtualBox 4.0を公開した。VirtualBox 4.0は32ビットおよび64ビットPCのフル仮想環境を提供する。4.0は多くの新機能と改善が実施されたメジャーアップグレードバージョン。4.0の主な特徴は次のとおり。

  • VirtualBox管理アプリケーションの改善。動作状況のプレビューが表示されるようになったほか、これまで移動できなかった仮想マシン一覧を好きなように入れ替えできるようになった。また、管理アプリを起動せずとも直接仮想マシンを実行できるようにショートカット機能も追加されている。
  • ローカルストレージおよびiSCSIに対する新しい非同期入出力機能の導入。ストレージ関連のパフォーマンスが大幅に改善されている。特に1GBを超える高速LANでの性能が改善。
  • 仮想マシンのダイレクト共有機能の実現。仮想H/W、仮想ディスク、スナップショット、保存状況、共有フォルダなど各種情報を保持するようになったことで、従来よりも仮想マシンデータの共有性が向上。サスペンドやスナップショット状態の仮想マシンデータをほかのマシンに転送してそのまま利用できるようになった。
  • PCI Express、Intel HDオーディオ、NICオフロードなど最新のH/W機能を実装。
  • NATにポートフォワーディングの機能を追加。
  • VirtualBoxを完全にOSS化。OSSではない部分に関してはエクステンションとして提供するように変更。最初にOracleから提供されるエクステンションはハイスピードUSB 2.0、リモートディスプレー、ネットワークブートに対応したエクステンション。
  • Open Virtualization Formatのサポート
  • 32ビットホストでより大規模な仮想環境が運用可能になった。

Oracle VM VirtualBox 4.0動作例 / Ubuntu 10.10

オーディオデバイスに新しくIntel HDオーディオが追加されている。従来のオーディオデバイスは古いタイプのもので最新のOSではサポートしていないことがあった。これで新しいOSでの音源利用がより簡単になる。

NATにポートフォワーディングの機能が追加された。これでIPが一つしか使えないような環境であってもホストからゲストへポートフォワーディングを実施してゲストOSを活用するといったことが簡単に実現できるようになる。

追加された機能拡張。今後、サードパーティやOracleが提供する非OSSのもとでの機能は拡張機能として提供されることになる。

起動のためのショートカットが作成できるようになった。

デスクトップに仮想OS起動のためのショートカットが作成された例

管理UIの改善やディスク性能の向上、仮想マシンのトランスポート性の向上などさまざまな改善が実施されている。利用する面で興味深いのはNATにポートフォワーディングの機能が追加されたところ。ブリッジネットワーク機能を使えば仮想OSを独立して扱うことができたが、これにはゲストOSの分だけIPが必要。割り当てられるIPが一つしか許可されないといった環境でブリッジネットワーキングを利用するには、ホストOSで別途機能を併用するなどしてIP制限を回避する必要がありそれ相応のスキルが必要だった。今回NATにポートフォワーディングの機能が追加されたことで、IPが一つしか使えないような環境でも便利に活用できるようになった。

またVirtualBox 4.0からはOSS版、商用版というエディションは廃止され、すべてOSS版に統一されている。これまで商用版で提供されてきた機能はエクステンションとして提供されることになる。



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