Texas Instruments(TI)は、低電圧向け2次側の同期整流に使用される、標準およびロジック・レベルのNチャネルMOSFET向けに、パワー・マネージメント・コントローラおよびドライバを集積した「Green Rectifierコントローラ」として「UCC24610」を発表した。同製品はすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)は0.75ドルとなっている。

TIのGreen Rectifierコントローラ「UCC24610」

同製品は、出力電圧5VのAC/DCアダプタおよびバイアス電源などにおいて、電源の電力変換効率を最高5%向上するとともに、一次側の電源ロスを低減することが可能だ。

スイッチング周波数は600kHz(最大値)のため、従来のダイオード整流ソリューションでは利用できなかった、省電力機能および設計の柔軟性を提供します。低いスリープ時の消費電力、軽負荷時のマネージメント機能、スリープ状態および軽負荷動作からの同期したウェークアップ機能などにより、高い性能と変換効率を実現しているほか、ドレイン-ソース電圧の検出回路を使用し、フライバック型およびLLC共振そのほかの電源アーキテクチャの各種コンバータをサポートしているため、高い設計柔軟性を実現している。

なお、5V出力の場合は、外付けレギュレータなしでバイアスを直接加えることが可能となっている。