来年1月1日に放送される『よしもと新喜劇お正月スペシャル』(毎日放送 14:30~)の収録が17日、大阪・なんばグランド花月で行われ、「トイレの神様」で今年大ブレークを果たした歌手・植村花菜が新喜劇にゲスト出演した。

新喜劇に初挑戦した植村花菜 拡大画像を見る

この日、上演されたのは、内場勝則、辻本茂雄、小籔千豊、川畑泰史の4座長をはじめ、桑原和男、池乃めだから新喜劇スターが総出演する正月恒例のスペシャル公演。昔話の桃太郎をコテコテコメディーにアレンジした時代劇で、植村は小籔演じる桃太郎が鬼退治に行く途中に出会う旅回り一座の歌姫に扮した。着物姿で登場した植村は小籔らに「かわいい」と褒められ、「かわいいなんてもう…恥ずかしいわ!」と手にした風呂敷包みで横にいる川畑の顔をぶん殴る、という新喜劇女優定番のボケを披露。「リハーサルでは遠慮もあったんですけど、本番は全力で!」という植村の意気込みを反映させた? 強烈な一撃で川畑を後方に吹っ飛ばし、爆笑をもぎとっていた。

植村は終演後のカーテンコールにも登場し、「むっちゃ緊張しました。舞台ではもっと声を張らなアカンとか、勉強になりました!」と笑顔で新喜劇初体験の感想を。植村が祖母との思い出を歌った「トイレの神様」の歌詞にも"新喜劇"を登場するが、もともと植村は「小5のころは、将来は新喜劇に入るか歌手になるかで悩んだ」というほどの熱烈な新喜劇ファン。この日の舞台にも出演していた島田珠代にあこがれていたことを明かすと、大喜びの島田から「花菜、じゃあダブルで“チーン”やってみよ!」と島田の定番ギャグをうながされる一幕も。これにノリノリの植村は、島田と2人で内場の股間を指で弾きながら、満面の笑みで「チーン!」を披露し、客席の大喝采を浴びていた。

川畑に笑顔で一撃を食らわすボケのタイミングも完ぺき!?

島田珠代の定番ギャグ「チーン!」もノリノリで披露

また、エンディングには「トイレの神様」をフルコーラスで披露。「NGK(なんばグランド花月)で歌わせていただけるのは夢のよう」と植村が感慨深げに歌い始めるも、川畑が小道具を落として音を立ててしまうハプニングが。これに植村は、すかさず歌を止めて「もう1回やっていいですか?」と突っ込むわ、笑いの止まらない女性客に「お母さん、私も笑ろてもうて歌に入られへんやん(笑)」と話しかけるわと見事な"関西ノリ"で対応し、辻本に「ギター漫談やん(笑)」と指摘されて笑いを誘っていた。

エンディングでは「トイレの神様」を熱唱

なお、毎日放送では来年1月3日17:00から、ブレーク前からの植村の姿を追った『密着! トイレの神様・植村花菜の素顔』をオンエア(TBSほかでは4日に放送)。5日21:00から毎日放送・TBS系で植村の自伝本をベースにしたドラマ『新春スペシャルドラマ・トイレの神様』を放送する。