Texas Instruments(TI)は、同社パワー・マネージメントIC「SWIFT」ファミリの新製品として、小型ながら95%の変換効率を実現した出力電流6Aの降圧型コンバータ「TPS54618」を発表した。すでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)は2.85ドルとなっている。

TIの出力電流6Aの降圧型コンバータ「TPS54618」

同製品は、モノリシック構成の同期整流降圧型スイッチングIC、ON抵抗が12mΩのFETを2個集積し、95%の電力変換効率および、低い動作時電流を提供することから、DSPおよびFPGAを搭載する通信、テスタおよび医療用の装置に使用される、入力電圧範囲が2.95V~6VのPOL(ポイント・オブ・ロード:負荷に接近して配置される分散型電源)回路に適用可能となっている。

また、パッケージサイズは従来の6Aデバイス比で30%の小型化を実現。スイッチング周波数は200kHz~2MHzで、スイッチング周波数をマスター・クロックと同期することで、ノイズに敏感なデータ・アクイジション回路へのビート・ノイズ妨害を防止することが可能となっている。