Integrated Device Technology(IDT)は、5型までのスクリーンに対応した、1レイヤ・マルチタッチの投影型静電容量方式タッチスクリーン・テクノロジを発表した。

同技術は、同社の静電容量方式タッチセンサコントローラ「IDT PureTouch」に搭載され、タッチスクリーン・センサの製造工程を簡略化するほか、自己容量方式のマルチレイヤ・ソリューションによく見られる「ゴースト」現象の解消を可能とする。

同社の1レイヤ・マルチタッチ・センサ技術は、文字通り単層構造設計を実現しており、センサのクロスオーバー・ポイントの絶縁のためのマスク作業や、センサのマトリックス・ラインのブリッジ作業を不要としながら、パフォーマンスやマルチフィンガ・ジェスチャの検知性能を低下させることがないという特長がある。

また、他のマルチタッチ・テクノロジでは必要なITO層を削減することが可能なため、光線透過率の改善、タッチスクリーン・センサ製造工程の簡略化、タッチスクリーン製造におけるコストの全体的な削減を実現することが可能だ。

さらに、1レイヤ・パターンはx軸とy軸で同一の解像度に対し、1タッチ、2タッチの両方のアプリケーションにおけるユーザーの利用体験の向上を実現することが可能で、正確なマルチタッチ座標と同一解像度の機能により、カスタマはジェスチャのカスタマイズが可能になり、自社のエンド製品およびユーザー・インタフェースの差別化を図ることが可能となると同社では説明している。