情報処理推進機構

OSS iPediaにおいて「文字情報基盤構築に関する研究開発事業」の議事録と資料の公開が開始された。「文字情報基盤構築に関する研究開発事業」は電子政府の推進と行政機関の業務効率改善を目指して、文字基盤と新漢字情報テーブルの策定を実施する取り組み。

国はこれまで文字セットを策定する取り組みを進めていたが、成果物が分散化しており統合されていないという問題があった。「文字情報基盤構築に関する研究開発事業」は特に戸籍、住民票などでの利用を想定してこれら文字セットを統合して行政機関でより普遍的に活用できる文字セットおよび基本フォントの策定を目指している。戸籍統一文字、住基統一文字、登記統一文字などから漢字情報テーブルを策定する。異体文字に関してはUnicodeのIVSとして定義し、同一文字としての同定を可能にしつつ、異体の表現に対応する。

フォントとしてはIPAex明朝フォントに、新しく4万9,000ほどの文字を追加する形で作業するという。新フォントの開発にはIPAex明朝フォントを利用。漢字データを部首ごとに分離し、部首を組み合わせて新しい漢字フォントを作成。微調整を実施してフォントに統合する。民間フォント業者へ配慮し、作成するフォントは明朝のみに限定するという。作成したフォントをどの用途まで許可するかは今後の検討課題としている。

IPAexフォントはIPA明朝、IPA P明朝、IPAゴシック、IPA Pゴシックフォントを統合したTrueTypeアウトラインベースのOpenTypeフォント。マルチプラットフォームでの使用を前提とし、公共フォントとしての規範となるべく開発が進められている。最新版は2日に発表されたバージョン001.03。新しく策定された常用漢字表(平成22年内閣告示第2合)における印刷に使用されている。