米Googleは12月10日(現地時間)、メニュー画面を強化した「Android Market」の新クライアントアプリのアップデートを今後2週間内にも全Androidデバイスに対して行っていくと発表した。対象となるのはAndroid 1.6以上の端末で、新カテゴリが追加されているほか、回転式の新メニューなど、検索機能が強化されている。またアプリの返品ウィンドウの表示時間が15分に短縮されており、これまで問題になっていた有料アプリを丸1日使い込んでから返品といった行為が難しくなった。

新Android Marketの概要については、Android Developers Blogに記載されている。一目でわかるのはホーム画面が一新されたことで、これまでバナーが表示されるだけだったプロモーション中のアプリ群は回転式のメニュー表示となり、より素早く目的のアプリを選んで詳細画面へとジャンプできるようになった。またAndroidアプリ開発で最も頻繁に活動がみられるカテゴリに「Widgets」と「Live Wallpapers」があるが、新バージョンではこれが独立したカテゴリとして扱われるようになった。この2つのカテゴリを含むアプリはすべて、自動的に新カテゴリに分類されるという。このほか「Apps」と「Games」のカテゴリについても、さらにカテゴリが増えることになる。アプリの詳細画面での大きな変更点はタブが排除されたことで、「Related Content」などの項目もすべて1画面で視認できるようになった。

そして今回最も大きな変更点と思われるのがアプリの返品方式だ。従来までは有料アプリ購入後、24時間までの返品は無料というルールがあった。そのため、有料アプリを使うだけ使い込んでから返品ということが可能であり、特に消費の早いゲームや読み物系コンテンツを有料アプリとしてAndroid Marketに登録してもビジネスとして成立させるのが難しく、大きな課題となっていた。Googleによれば、ほとんどのユーザーはこうした返品行為を購入から数分内に完了させており、こうした判断から返品可能時間を15分に大幅短縮している。市場からの評価が出るのはこれからだが、多くの開発者らによっては歓迎すべき変更かもしれない。