インフォマティカ・ジャパン 代表取締役社長 吉田浩生氏

インフォマティカ・ジャパンは12月9日、2011年の事業戦略説明会を開催した。説明会には11月1日に代表取締役社長に就任したばかりの吉田浩生氏が登壇。重点分野や営業方針などを紹介した。

インフォマティカは各種のデータ管理用ソフトウェアを提供する企業。ワールドワイドで4200社の顧客を抱え、2009年は5億ドルの売上高を記録した。2010年第3四半期の売上高は前年同期比40%増を達成したという。

吉田氏が事業戦略説明の中で繰り返し強調したのが「3つの"S"」。これは、「Solution(製品戦略)」、「Sector(ターゲット業種の絞り込み)」、「Sales(販売戦略)」を表すもので、それぞれにおいて具体的な施策/方針を打ち出している。

3つの"S"

Solutionという点では、「マスタデータ管理(MDM)」、「情報ライフサイクル管理(ILM)」、「クラウドデータ統合」の3つを重点分野と位置付け、積極的に提案していくことを説明。いずれもワールドワイドではこの2年間で急激に導入件数が伸びている分野であることを紹介し、国内においても市場のニーズにいち早く応えられる体制を整備していくことを明かした。

また、Sectorに関しては、「これまでは製品の性質上、業種や業態を絞らずに販売活動を展開してきたが、2011年度は過去の実績も大きい"金融サービス"、"製薬"、"製造、"通信"に注力する」と説明。それぞれの業界に対するベストプラクティスを提供していく考えを示した。

そして、Salesに関しては、パートナーとの協業拡大を進める一方で、営業体制の見直しも実施することを表明。インフォマティカの営業担当者がパートナーとともにユーザー企業を訪れ、情報収集や提案活動を積極的に行っていくほか、希望があれば直販にも応じていく。

吉田氏は、こうした施策と合わせて、2011年度の売上成長率30%という目標も提示。米国本社の成長率を上回ることを目指すという。