VirtualBox is a powerful x86 and AMD64/Intel64 virtualization product for enterprise as well as home use.

6日(米国時間)、評価や試験を目的とした最新のベータ版となるVirtualBox 4.0.0 Beta 1が公開された。現在リリースされている安定版は3.2系。先日、最新版となるVirtualBox 3.2.12が公開されたばかり。バグ修正が主なターゲットになっている3.2系と異なり、4.0.0 Beta 1はさまざまな新機能が追加された興味深いプロダクトになっている。4.0.0 Beta 1における主な新機能は次のとおり。

  • CPUおよびIOのリソース制限機能の導入
  • Intel ICH9チップセットのサポート (PCI ExpressおよびMSIサポートを含む)
  • Intel HD Audioのサポート
  • VMポータビリティを向上させる新しい設定/ディスクファイルレイアウトの導入
  • OVA (Open Virtualization Format)の対応
  • 32ビットホストにおける1.5/2GBを超えるRAMのサポート
  • iSCSI、VMDK、VHD、Parallelsイメージに対する非同期サポート
  • VDIおよびVHDイメージのリサイズサポート
  • WindowsゲストにおけるGuest Additionsの自動アップデートのサポート
  • 各種GUIの改善と変更

新しいチップセットがサポートされることで最新のOSを活用しやすくなるほか、これまで手間だったGuest Additionsの更新作業が自動で実施できるようになる(Windowsホスト限定)など、管理業務が簡単になる機能が追加されている。またリソース制御機能が追加されることで、これまでよりも堅固にゲストOSを使った運用が可能になるとみられる。

ただし、これまでVirtualBoxとともに提供されてきた機能を外部パッケージ(extpack)として提供する機能が追加されたと説明があり、Beta 1ではUSB 2.0、RDPサーバ、PXEブートローダの機能がPUEL外部パッケージとして提供されている。これらはVirtualBoxを使う上で重宝されてきた機能であるだけに、Oracleがこれら機能を将来的にクローズドソースにして制御権を握るのではないかと懸念する向きも出ている。