電気通信事業者協会(TCA)は7日、11月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数では、ソフトバンクが今月も首位。2位はNTTドコモ、3位はKDDI、4位はイー・モバイルだった。NTTドコモは10月末に「GALAXY S」を、KDDIは11月末に「IS03」を発売し純増数を伸ばしたが、ソフトバンクの独走状態に歯止めをかけるまでには至らなかった。

ソフトバンクは27万6,600増で、累計契約数は2,407万5,000契約となった。先々月、先月と30万契約を超えていた純増数もここにきて少し落ち着きつつあるが、依然として他キャリアには大きな差をつけている。12月3日からはiPad for everybody キャンペーンを開始し、2台目需要を狙う。

2位のNTTドコモは8万8,100増で、累計契約数は5,704万400契約。10月28日に「GALAXY S」を発売し、先月より3万契約ほど純増数を伸ばした。3位のKDDI(au)は8万2,300増で、累計契約数は3,243万1,900契約。11月26日に発売を開始した「IS03」は、事前に購入宣言をしたユーザーが27万人を超えたことで話題になった機種。12月の販売数に期待がかかる。4位のイー・モバイルは5万600増で、累計契約数は285万2,200契約。

携帯電話全体の累計は49万7,700契約増で、1億1,639万9,500契約となった。なお、ドコモの2in1契約は3,700減で累計41万2,400契約、ソフトバンクのダブルナンバーは300減で累計3万5,000契約。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 88,100 57,040,400
KDDI(au) 82,300 32,431,900
ソフトバンクモバイル 276,600 24,075,000
イー・モバイル 50,600 2,852,200
携帯電話総計 497,700 116,399,500

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・モバイルを除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -1,600 24,500
KDDI(au) -5,700 37,800
ソフトバンクモバイル 18,500 53,300
イー・モバイル 2,000 -

PHSではウィルコムが4万4,500減で、PHS全体で369万1,300契約となった。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -44,500 3,691,300
PHS総計 -44,500 3,691,300

無線ブロードバンドサービス(BWA)のUQコミュニケーションズは6万1,900増で、累計43万5,200契約となった。

グループ 純増数 累計
UQコミュニケーションズ 61,900 435,200