米Googleは12月2日、メキシコ・カンクンで開催中の気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)で「Google Earth Engine」を発表した。衛星写真のRawデータとツールを利用して、環境変動を分析できるという。

Google Earth EngineとMODISによる植生観測を利用して、メキシコの森林と水の様子を映した樹木被覆率地図

Google Earth Engineは航空写真とデータを持つプラットフォームで、APIを利用してこの上にアプリケーションを構築できる。Googleはこれに併せて、画像から雲などを削除するツールなど、地球環境の分析を容易にする機能も提供する。

航空写真は過去25年間の情報を含むもので、Googleでは、グローバルなデータ分析プラットフォームとして標準化し、コラボレーションを促進できるとしている。さらには、科学者や国家などがこれを使うことで森林や水資源がどのように変化したかなどを把握できるようになるのでは、と期待を寄せている。

Googleはまた、今後2年間にわたり年間1000万時間に相当するCPUリソースを同エンジン上で提供することも発表している。