日立製作所は12月2日、ウォークスルー型爆発物探知装置と監視カメラ網を連携させ、服や手荷物から爆発物(手製爆薬)の成分が検出された人物の通行経路と現在位置をリアルタイムで追跡する技術を開発したと発表した。

同技術は、同社独自の爆発物探知装置に類似画像高速検索技術を組み合わせたうえで、施設内の監視カメラの画像の中から爆発物が検出された人物の画像を繰り返し検索する検索アルゴリズムを新たに開発して実現したもの。

具体的には、探知装置を通過した人物から手製爆薬の成分が検出されると、通過時の対象者の画像をもとに、施設内の各監視カメラの画像に対して類似画像検索が繰り返し行われ、対象者の画像(類似画像)が撮影されたカメラの位置と時刻情報から、対象者の通行経路と現在位置をリアルタイムで追跡される。

日立製作所が開発した爆発物が検出された人物をリアルタイムで追跡する技術の仕組み