米NVIDIAは1日(現地時間)、エンタープライズ用途に向けて設計されたNVSブランド・グラフィックス製品の新モデルとして、「NVS 300」グラフィックスカードを発表した。消費電力を抑えつつ、最大で8基のディスプレイに出力することが可能だ。日本国内ではエルザ・ジャパンが販売を担当し、価格は16,800円。

「NVS 300」グラフィックスカード。PCIe x1版とx16版が用意される

指令・制御センターから証券取引部門、デジタル・サイネージ・システムなど、ミッション・クリティカルな用途に最適とされるマルチディスプレイ対応カード。従来モデルの「NVS 295」比で25%近くの改善を実現しているという低消費電力も特徴。カードはロープロファイル対応なので、小型システムにも搭載可能だ。

ほか主な仕様は、SP(CUDA Core)数が16基、メモリが512MB DDR3/接続バス幅64bit、最大消費電力が17.5W。DirectX 10.1/SM4.0、OpenGL 3.3をサポート。映像出力端子は変換コネクタを通して、カード1枚あたりD-Sub、DVI-I、DisplayPortのうち2系統を利用可能。カードを4枚用意することで、1システムで最大8系統の出力が可能となる。PCとの接続インタフェースはPCI Express x1とx16のいずれか。

変換コネクタを通してカード1枚あたり2系統の映像出力端子を利用できる