三陽商会が展開する本格ドレスシューズブランド・三陽山長はこのほど、2011年春夏シーズンの商品説明会を行った。良質のスウェードを使用したスリップオンシューズを発売し、新たにドレススニーカーやサンダルもラインナップ。「旬」「良質」「希少性」にこだわり、ネーミングもユニークな商品を提案している。

"日本人の 日本人による 日本人のための靴"を掲げる三陽山長。製法やモデル名においても、「和」をベースとしたオリジナルテイストを表現している

三陽山長の2011年春夏新商品。スタンダードラインからはダブルモンクの「源四郎」(写真左)、サイドモンクの「修之介」(写真右)などを展開

同ブランドのスタンダードラインでは、新定番木型のR2010やR309をもとに幅広いデザインを拡充し、ビジネスファッションのカジュアル化に合わせてバックルシューズを提案している。R2010からダブルモンク「源四郎」、R309からサイドモンク「修之介」という2種類のバックルシューズを用意し、「修之介」には新色としてバーガンディが加わった。2011年2月以降の展開を予定しており、価格は6万3,000円。

スタンダードラインからは、イタリア・イルチア社の良質で希少性の高いスウェードを使用したスリップオンシューズ「鹿三郎(ろくさぶろう)」も登場。価格は6万3,000円で、2011年3月以降に発売されるとのこと。

ラバーコレクションでは、新たにUチップの「新ノ介」と、ダブルモンクの「源太郎」が加わる

オールウェザーコレクションの新作は、バックルシューズの「修吉」

また、雨の日でも履けるドレスシューズとして人気のラバーコレクションや、撥水レザーを使用し、縫いを廃したセメンテッド製法を採用したオールウェザーコレクションについても、商品を拡充している。

2011年春夏シーズンにデビューするドレススニーカー。ビジネスからカジュアルまで"兼用"できる機能とデザインを持つことにちなみ、各モデル名に「兼」が付いている

2011年春夏シーズンからラインナップに加わるドレススニーカーでは、ドレスシューズの外観を持ちつつ、ソールやインソールなどにスニーカーの履き心地を求めた。ストレートチップの「兼二」、プレーンメダリオンの「兼一」、フルブローグの「兼六」、スリップオン「兼弥」とデザインの異なる4型を用意し、価格はいずれも3万1,500円。

カジュアルラインで展開するデッキシューズ。ローカットモデル「葉山」(写真左)に加え、来春から新たにミドルカットモデル「逗子」(同右)が登場する

ゴルフシューズとしての機能性とファッション性を持つレザースニーカー「ゴルフ」

新提案のグルカサンダル。ドレスシューズと同じ素材と同じ製法を駆使し、贅沢な仕上がりに

カジュアルラインでは、ゴルフソールを採用し、街中でもゴルフ場でも使えるというレザースニーカー「ゴルフ」が登場する。価格は2万9,400円。デッキシューズにおいては、今年ヒットしたローカットモデル「葉山」をバージョンアップし、水に濡れてもダメージを受けないように機能を高めるほか、ミドルカットモデルの「逗子」も加わった。

さらに新提案として、1950年代に流行したグルカサンダルを現代的にアレンジした「新兵」も登場。アッパーにはイルチアを使用し、ドレスシューズに用いられるブラックラピド製法を採用するなど、ラグジュアリー感あふれるモデルに仕上がった。価格は6万3,000円。