パナソニック システムネットワークスは11月29日、顔認識ミドルウエア「FaceU」の新版で複数のペットの顔を認識する機能を追加したことを発表した。企業向けライセンスを2010年12月1日より開始する。

FaceUは、デジタルスチルカメラ「Panasonic LUMIX」やPCアプリケーション「Panasonic PHOTOfunSTUDIO 3.0」などに搭載されている顔認識ミドルウエア。画像から複数の人の顔を検出する顔検出、目・鼻・口などの位置を検出する顔パーツ詳細検出、人物認証を行う顔認証、目の開閉度合いを検出する瞬き推定、笑顔度合い推定、赤ちゃん検知、顔向き検出、視線検出、性別推定、年齢推定などの機能を提供する。

今回発表された新版では、犬・猫・小鳥の顔を認識できる機能を追加。人間だけでなく、ペットの顔も判定できるようになった。犬・猫・小鳥の顔を自動認識する「登録なし認識方式」のほか、あらかじめ登録した顔を識別する「登録あり認識方式」も用意されており、例えば、自分が飼っている猫をカメラが捉えたときに画面上に名前を表示するといったことも可能になっている。また、同認識技術は270度の範囲で有効で、被写体の上下を気にしてカメラを回転させる必要はないという。

登録なし認識方式の画面

登録あり認識方式の画面

同製品は、2010年12月1日からパシフィコ横浜で開催される「組込み総合技術展 Embedded Technology 2010」にて展示される予定。