毎日新聞社は26日、東京・一ツ橋の毎日ホールにて「『うさぎとマツコの往復書簡』刊行記念・読者の集い」を開催した。著者の中村うさぎ氏とマツコ・デラックス氏の2人が毒舌満載でトークを繰り広げた。

「『うさぎとマツコの往復書簡』刊行記念・読者の集い」でトークショーを行ったマツコ・デラックス氏と中村うさぎ氏。『うさぎとマツコの往復書簡』(毎日新聞社)は、価格は1,260円

うさぎとマツコの往復書簡』(中村うさぎ、マツコ・デラックス 著)は、作家・中村うさぎと女装タレントでコラムニストのマツコ・デラックスが、"往復書簡"という形式で、2人が互いに人生などに対する心情を吐露した内容。『サンデー毎日』(毎日新聞社)で連載中のエッセイを書籍化した。

イベントでは、トークのテーマが「連載秘話」であったにも関わらず、話題は最初から最後まで脱線し通し。中村氏の美容整形と歳の話から「墓」や「葬儀」の話題になり、「マツコは焼場に入るのかしら」と中村氏。これにマツコ氏は「切断とかするのかしら? そしたら火葬代は2回分とられるの? 死んだ後もお金かかるわね~、デブって」と独自の結論を導き出し、葬儀談義で盛り上がった。

中村氏の幼少期には冷蔵庫や洗濯機が普及していなかったことを知り衝撃を受けたマツコ氏。52歳と38歳という歳の差を急激に意識したらしく、「私はアンタに、相当な失礼をしている……!」と驚愕していた

また、中村氏が「レストランを予約する時に、"すごく太っている人がいるから"と言って肘掛のない椅子を用意してもらったりするのが面倒」と、マツコ氏に毒を吐き始めたことから、トークは互いのアラ探し戦に突入。「アンタは『自分のやってることは人に迷惑かけてない』って思ってる開き直りの人生じゃない!」(マツコ)、「(2人でシェアしている料理の)タルタルソースを1人で全部食べたじゃない! 普通半分残すでしょ?」(中村)、「人のアラばっかり探して!」(マツコ)と、白熱のバトルを展開した。

一切「連載秘話」に触れずにイベントが終了。「本来話せって言われてたこと一切話してないけどいいの!? 世間話しかしてないじゃない!!」(マツコ氏)

そのほか、「富山のビジネスホテルで風呂桶に嵌って出られなくなった」というマツコ氏の決死の脱出エピソードや、「幼少期には冷蔵庫が無かった」という中村氏の昭和トークなど、2人は様々な話題で会場に集まった100人の読者を楽しませた。イベント終了後には、取材陣に向けて書籍についてもアピール。マツコ氏は、「(中村氏と)お互いに互いを探り合った内容なので、面白くないですよ。でも、だから読んでくれる人がいるのはありがたいですけどね」と紹介した。一方、中村氏は「マツコの新しい面が見えてくるのではないかと思います」と語った。