三菱重工は25日、酵素フィルターを採用した本格的な自動車用空気清浄機の乗用車・タクシー用「CTC015-12V」とトラック用「CTC015-24V」の発売を開始した。価格は乗用車・タクシー用が2万3,100円、トラック用が2万6,250円。

自動車用空気清浄機

今回発売された2機種は、本体後面から吸い込んだ空気を4重構造のフィルターに順次通過させる自動車用空気清浄機。最初に、プレフィルターが大きなゴミやホコリを除去した後に、電気集塵フィルターが残ったチリやホコリ、花粉などを取り除く。その後、脱臭(活性炭)フィルターが排気ガスやタバコなど臭いを脱臭し、最後にBIO(バイオ)フィルターが細菌やカビ、ウイルスの細胞壁(タンパク質)に酵素で働きかけることによって、その活動を抑制する。

また、クリーンになった空気とともに、1立方cmあたり150万個のプラズマイオンを噴出し、車内にただようウイルスや浮遊菌を抑制することもできる。

自動車用空気清浄機の内部構造

デザインは、カマボコ型を採用したコンパクトな設計で、マジックテープや専用のシート取付用ベルトなどで、ダッシュボード上部やシート背面部などに設置することが可能。電源は、付属のカーアダプターを使ってシガーライターソケットから得ることができる。

フィルター交換の目安は、プレフィルターとBIOフィルターが1年、脱臭フィルターが6カ月。水洗い可能な電気集塵フィルターは交換する必要がない。別売品として、交換用フィルターセットと、シート取付用ベルト、DC12VとDC24Vのカーアダプターも用意されている。外形寸法は55(H)mm×127(W)mm×168(D)mmで、カーアダプターを除く質量は310g。