LeCroyの日本法人であるレクロイ・ジャパンは11月25日、同社の高性能差動プローブシステム「WaveLink」シリーズに広温度範囲対応オプションを追加し、販売を開始したことを発表した。

「WaveLink」シリーズの広温度範囲対応オプション各種

同オプションは、現在発売中のWaveLinkシリーズのうち、3.5GHz用または6GHz用のチップ・モジュールに接続するSI(ソルダインリード)型オプションの使用温度範囲を超えて、-40℃~+105℃の範囲をサポートするもの。

また、アナログ帯域3.5GHzまたは6GHzを確保しつつ、リード線の長さを90cmに延長することにも成功。リード線が90cmになったことで、例えばプローブの本体のアクセスが困難な測定ポイントへのアクセスが容易になるほか、共試体を恒温層に入れた状態で差動信号を観測するような場合にも対応ができるようになると同社では説明している。

なお、対応オシロスコープのファームウェアは6.3.0.x以上としており、価格はDx10用広温度範囲オプション「Dx10-HITEMP」で19万円(税別)、Dx20用広温度範囲オプション「Dx20-HITEMP」で19万円(税別)、Dx10用先端部分交換部品「Dx10-SI-HITEMP」で6万円(税別)、Dx20用先端部分交換部品「Dx20-SI-HITEMP」が6万円(税別)、HITEMP用ケーブル交換部品「Dxx0-CABLE-HITEMP」が13万円(税別)としており、出荷は2010年12月からを予定している。同社では、納期は約4週間で、2010年度はDx10-HITEMPで10本、Dx20-HITEMPで15本の販売を目指すとしている。