Novell

Novellは22日(米国時間)、 Attachmateに買収されることで最終合意に到達したと発表した。買収金額は22億米ドル。大型の買収といえる。Attachmateは買収後のNovellをNovellとSUSEという2つのビジネスユニットで扱っていくと説明している。買収先はAttachmateだが、現在Novellが保持している知的財産のいくつかはCPTN Holdingsへ4億5,000米ドルで売却されるという。CPTN HoldingsはMicrosoftが運営している技術企業向けのコンソーシアム。

Novellは2010年に入ってから買収先を模索していた。今回、Attachmateへの買収が合意に到達したことはNovellとしては喜ばしいことといえる。懸念となるのはこれまでNovellが支援を実施してきたopenSUSEプロジェクトとMonoプロジェクトがどういった扱いになるかという点にある。AttachemateからこれらOSSプロジェクトへの方針は発表されていない。

関係者への通達もないようで、Pascal Bleser氏はNovell, Attachmate and openSUSEにおいて、連絡がなく今後どうなっていくのかはわからないと状況を説明している。ただし、同氏は今後の展開については楽観視しているようだ。しかし楽観視している関係者だけではないようだ。関係者ごとに推測はさまざま。確定しているのはNovellの買収先が決まったということ。関連するOSSのプロジェクトの扱いがどうなっていくのかは、買収が完了する2011年第2四半期以降になるまで状況がはっきりしない可能性がある。