Analog Devices(ADI)は、低電圧コア電源電圧モニタリング向けに、1.2%の電圧スレッショルド精度を提供するデュアル電圧監視回路「ADM6305」「ADM6306」を発表した。2製品ともにすでにサンプル出荷を開始しており、1000個受注時の単価はいずれも1.15ドルとしている。

ADM6305の機能ブロック図

ADM6306の機能ブロック図

2製品ともに、2つの電源を監視するように設計されており、デジタルプロセッサ・ベースのシステムにリセット信号を提供するため、多電源を要するプロセッサやFPGAでの利用が想定されている。

ADM6305は2入力検出に対応、またADM6306は入力検出とマニュアルリセット各1を装備しており、どちらも省スペースの3.0mm×3.0mmのSOTパッケージで提供される。

また、2製品は、抵抗により検出レベル調節可能な0.4V(精度±1.2%)と1.23V(±2.4%)の入力と低電圧リセット入力が特長で、スレッショルドを0.4Vに設定すると、1.2V以下の低い電圧をモニタすることが可能となる。モニタされる電源電圧が最小電圧スレッショルドよりも低下した時は、1つのアクティブ低出力がシステムのリセットをトリガする。

さらに、すべての電圧が選択したスレッショルドレベルより上昇すると、リセット信号はリセットがタイムアウトになるまでの期間、低く保たれるほか、1ms、20ms、140ms、および1.12sの4つのリセット・タイムアウト・オプションも提供されており、柔軟な設計が可能となっている。

消費電流は8μA typで、温度範囲は-40℃から+85℃の定格仕様。加えてオプションとして、Vccスレッショルド値を、2.5Vと5Vの間であらかじめトリミングして提供することもできるため、さらなる設計柔軟性を活用することが可能となっている。