Ronald D. Sugar氏

米Appleは11月17日 (現地時間)、Ronald D. Sugar氏が取締役に選任されたことを発表した。同社取締役会の監査及び財務委員会のチェアに就く。

Sugar氏は2003年から航空宇宙・軍需大手の米Northrop Grummanを会長兼CEOとして率い、2009年末に引退した。現在はChevron、Amgen、Air Leaseなどの取締役と、Ares Managementのシニアアドバイザーを務めている。カリフォルニア大学で博士号を取得しており、米国航空宇宙工学連盟(American Institute of Aeronautics and Astronautics)と王立航空協会(Royal Aeronautical Society)のフェローである。Apple CEOのSteve Jobs氏は「Ron (Sugar氏)の本質はエンジニアであり、そこからビジネスリーダーとして大きな成功を収めた。彼をAppleの取締役会に迎え入れられることを非常にうれしく思っている」とコメントしている。

Sugar氏が加わったことでAppleの取締役は、Jobs氏、William Campbell氏(Intuit会長)、Millard Drexler氏(J. Crew会長兼CEO)、Albert Gore氏(元副大統領)、Andrea Jung氏(Avon会長兼CEO)、Arthur Levinson氏(Genentech会長兼CEO)の7人となった。一時はJobs氏と親しい人物で占められていると批判されたが、次第に外部の声が反映される顔ぶれに変わってきている。TRWでCFOを務めた経験があり、また長年セキュリティ技術に携わってきたSugar氏の参加はさらなる新風となりそうだ。