いろいろな話題があった1週間だったが、インパクトの大きいネタは少なく、全体的にややアクセス数は停滞ぎみ。圧倒的なPVを稼いだ上位2本と、それ以下の記事の間にはダブルスコア以上の差が出るというやや残念な結果となってしまった。そんな中、1月掲載のWindows7高速化テクニックの記事がまたもやランクイン、ここまで長期間高いPVを記録し続けるコンテンツは媒体にとって非常にありがたい。

ではさっそく11月5日(金)から11月11日(木)までの経営チャンネルアクセスランク上位10記事を紹介しよう。

1位 【レポート】新Android端末登場! 一足お先にC&Cユーザーフォーラム&iEXPO2010レポート 11月11日
2位 MySQLのサポート費用大幅引き上げ、Oracle 11月8日
3位 【コラム】エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - 第87回 自転車漕ぎながら両手にAppleの達人女性「iPhoneで誕生したマナー0.2」 11月9日
4位 ソニー、PS3を用いたビデオウォール型デジタルサイネージを発売 11月5日
5位 Windows 7を高速化するテクニック6 1月6日
6位 サイバーエージェント、開発・運営部門の社員約200名にAndroid携帯を支給 11月10日
7位 東芝の2011年3月期上半期決算 - 主要4セグメントすべてで営業利益を計上 11月9日
8位 【レポート】あなたは上司から放置されていない? - 上司と良い関係を築く3つの方法 11月8日
9位 日本IBMと内田洋行、"働き方の変革"ソリューションで業務提携 11月5日
10位 6分チャージで600km走破、DBM Energyの新型バッテリー 11月2日

わずか1日で圧倒的なPVを稼ぎ、ダントツの第1位となったのがNECのプライベートイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2010」の前日レポート。ここで読者の関心を引いたのはもちろん、初お目見えのAndroid端末「LifeTouch」だ。ついこの前まではiPhone/iPadに関する話題を扱えばアクセス増が期待できたが、今はAndroidがその地位を取って代わったような、ものすごい勢いを感じる。Androidがらみでは、サイバーエージェントが社員にAndroid端末を配ったというニュースが6位に。これには羨ましいという声も多かった。

2位は何かと話題のOracleの動向。Sunを買収するという話が出たとき、EUが最も懸念を示したのがMySQLの扱いだった。Oracleはこれに対し、今後もMySQLに対する研究投資を続けるなどの条件を示し、結局は買収を完了させた。その条件の中には別に"MySQLのサポート料金"についての言及はなかったわけで、自由に価格を設定できるはずだが、どうもあまり世の中からの、とくにOSS関係者からの受けはよろしくないようだ。OSSをビジネスの核として据えることの難しさが象徴されている件だといえる。

2010年はデジタルサイネージ元年だったのではと思えるくらい、今年はさまざまなデジタルサイネージソリューションが登場した。4位となったソニーのPS3を使ったデジタルサイネージの仕組みは、解像度や大きさの違う端末を複数使って1つのサイネージ画面を表現するというユニークなもの。発売は11月末からとのことなので、近いうちにこの技術を使ったデジタルサイネージを見ることができるかもしれない。

あまり得意じゃないタイプの上司をもった場合、その上司も自分に対して同じように感じていて、結果、ほとんどコミュニケーションがない状態がつづいていたら、あなたはそれをラッキーと思うかもしれない。しかし実はそれはあまり良い状態ではなく、キャリアアップのためには上司の放置プレイを許してはいけない、というのが8位の記事のテーマ。部下の立場だけでなく、上司の立場からも考えさせられる内容である。

今週のフォトグラフ

MySQLのサポート料金アップやSAPとの訴訟など、話題が多い最近のOracleだが、イメージアップにつながるネタは少ない。Larry Ellison氏のように会社のトップのキャラが立っている場合、その発言の過激さだけが取り上げられがちだが、それに反感を覚える人もかなり多い。もっともそのくらいのことは折り込み済みで発言しているのだろうけど。

今回の写真は2008年のOracle OpenWorldの模様。当時の社長だったCharles Phillips氏の横に座っているのはかのMichale Phelps(マイケル・フェルプス)選手である。北京オリンピック終了直後ともあって、水泳で8個もの金メダルを取ったPhelps選手の人気はすさまじく、OOWでも突然のスペシャルゲストの登場に会場が沸いていた。このときPhillips氏が「Oracleもあなたのように、皆に好かれる会社になりたいのだが、どうすればいい?」という質問をしていたが、なんて答えていたんだっけなあ(当時のメモが見つからず…すみません)。ただ、あまりはっきりとした回答ではなかったような気がする。それよりも急にそんな質問を振ったPhillips氏のほうに驚いた記憶がある。Larry Ellisonならそんな質問はしないだろうなあ……

幼い頃は多動性障害だったというフェルプス選手の活躍は同じ病にある子どもたちやその家族に大きな勇気を与えたと言われる。2012年のロンドンオリンピックも楽しみだ