ビーブレイクシステムズは11月10日、システム業界における景気動向をまとめたレポートを発表した。同社は自社で手がけたシステム案件などをもとに現場の目線で分析したシステム業界の景気動向を定期的に発信している。

システム開発の案件数は、既存案件からの引き合いが増加した影響から11月以降は増加傾向にあり、なかでもスマートフォン関連の開発案件では大幅な増員が行われているという。

その一方で、コスト削減に関するユーザー企業の動きは強まっており、以前はある程度の予算超過が容認されていた企業でも、予算の超過を認めないとする企業が増えているとのこと。

また基幹業務システムを検討する際、複数ベンダーから提案を受けて選考することは、景気後退以降、一般的になってきているが、最近はさらにベンダーの提案内容に対してユーザー企業がメールや打ち合わせなどで質問をする機会が増えている。このように、ベンダー選定に対するユーザー企業の要求は厳しくなっており、ベンダはより精度の高い提案が求められている。