STMicroelectronicsは、次世代スマートフォンの薄型化・高性能化に対応する1チップのワイドスクリーン対応静電容量式タッチスクリーン・コントローラ「S-Touch FingerTip」を発表した。すでに3mm×3mm 49ピンのフリップチップCSPおよび7mm×7mm 56ピンのQFNパッケージで量産出荷を開始している。

ワイドスクリーン対応静電容量式タッチスクリーン・コントローラ「S-Touch FingerTip」

同製品は、同社が提供するヒューマン・インタフェース・ソリューション向けのジャイロ・センサや加速度センサを補完するもので、10点以上の同時タッチをサポートするマルチタッチ機能を提供する。また、「ピンチ、ズーム」のようなマルチタッチのアクションを強化し、ペンタッチも可能としており、従来に比べてより優れた使用感を実現することが可能だ。

搭載されているアナログIPは、特許取得済みで高SN比で、ユーザに正確かつ高速なタッチ性能をもたらす高速スキャンを実現する。また、288(18×16)のノード数により高解像度を実現できるほか、タッチ可能モードにおける低消費電力を実現している。

さらに、先進的なノイズ除去機能により、この種のデバイスとして初めて、ディスプレイとタッチ・センサ間に接地シールド層が不要なオンセルLCD技術をサポート。これにより、画質の向上と組み立てコストの低減を両立できることに加え、薄型タッチスクリーンLCDモジュールをスマートフォンに搭載することができるようになると同社では説明している。