オルタステクノロジーと日本精機は11月5日、オルタスのLCDで高精細・高開口率を実現する独自技術「HAST」と日本精機の車載信頼性に対応する蒸着型有機EL(OLED)技術をあわせたモノカラーアクティブ有機ELディスプレイ(AMOLED)を開発したことを発表した。

同AMOLEDは、有機ELの利点である視認性に加え、アクティブ駆動によるパッシブ駆動では困難な高輝度、高階調、高精細、大画面を実現することが可能という利点を有している。

今回開発されたのは、7.4型QHD(960×540)、4型QQHD(480×272)、2型QVGA(320×240)の3種類。両社では、これらのパネルを車載計器用途のほか、医療機器や産業機器などの情報表示利用での採用拡大を進めるとしている。

今回開発されたモノカラーAMOLED3品種

なおオルタスでは、HASTと凸版印刷のプリンタブルエレクトロニクス技術を融合することで、OLEDの用途をこれまでの携帯電話向けの小型サイズから、タブレットPCや電子書籍リーダーなどの中型以上へ適用に向けた技術開発を進めているとしている。

今回開発されたモノカラーAMOLEDの仕様